池田晶子・陸田真志『死と生きる』読了。

死と生きる―獄中哲学対話

死と生きる―獄中哲学対話

昨日から読んでいたが、さっき読み終えた。
面白かった。
獄中の殺人犯と哲学者の往復書簡なのだが、とても生々しくリアルに読めた。
集中して読むと、ぐいぐい入ってきた。意識が散漫になってくるとダメ。また、少し時間を置いて読み返してみたい。
この本が出てから10年後に陸田真志の死刑は執行された。池田晶子氏はその前年にガンのため亡くなっている。陸田は、そのニュースをどんな気持ちで聞いたのだろうか。
この本の出版後、回数は減っても往復書簡は続けられていたのではないだろうか。それを読んでみたいものだ。
陸田は、その後も思索を深めたであろう。37歳で死刑を執行される頃にはどんな境地に達していたのだろうか。

私の今の環境、受刑者の独居房と違って自分で日々の糧を調達しなければならない違いはあるけれど、夫と離れ、一人でポツンと暮らしていると、思索を深められる利点はある。
この機会は、神様が与えてくれたものなのかもしれない。


明日は、新しい会社の出勤2日目。来週の月曜までの5日間頑張ろう。