父は「治ったよ」と言っていた。
3時前に病室に着いた。父は目をつぶっていたが声をかけてちょっと揺すると目をチラッと開けた。
看護婦さんの説明によると、輸血を終えて、今は生理食塩水を点滴しているところだとのこと。血圧その他の数値も落ち着いてきたので一応一安心か。でもまだこのまま全快までこぎつけられるかはわからない。兄嫁も次兄も、このままもう退院はできないんじゃないかと言っていた。
父は、しばらくのあいだ目をつぶっていたので、足の爪を切ってあげることにした。老眼鏡をかけて両足とも切った。
目を開けた父に、手の爪は今度切るからと言うとわかったようだった。今日はちゃんと会話もできて良かった。
生理食塩水の点滴が終わって管を取ってもらうと、「もう治ったよ」と結構大きな声ではっきりと言った。私も「じゃあ、もう一息で退院だね」と言うと、うなづいていた。
本当にそうなってほしい。父は頑丈にできてるし、O型の生命力の強さもあるので、期待できるんじゃないかと思う。
昨日、春日武彦著『問題は、躁なんです』を読み終えた。
夫が、長いことウツだと思って薬を処方されていたが実はソウだったとわかったこともあり、期待して読んだ。
- 作者: 春日武彦
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あとがき以外は、症例の紹介が大部分を占めている。新しめの事例だといろいろ差しさわりがあるのかもしれないが、かなり古い話しばかりだし……。
まあ、参考にはなったけど。
朝9時過ぎに電話が鳴った。
父の件で兄嫁か次兄からかと思ったが、出ると先週応募した先からの面接の連絡だった。
まあ、少しうれしいが、半日のパートだからな。
今週の金曜の午後面接。